新型コロナウィルスによる緊急事態宣言解除が出されたものの、今後の第二波、第三波を懸念する昨今。
そのような中、これまで佐野市のオレンジカフェ事業の協力をしてきた、チームオレンジボランティアのメンバー、佐野市医師会の地域包括支援センター 認知症初期集中支援チーム の認知症地域支援推進員たちは、新型コロナウィルス感染防止のため自粛となりオレンジカフェ に集えなくなった地域の高齢者や認知症の人たちに、様々な働きかけをしています。感染防止のために専門職の支援のあり方もこれまで通りに行かず、活動の自粛が求められてくる中で、今できることを考えての取り組みです。
具体的には、佐野ケーブルテレビによる健康体操や情報発信、お便り送付の情報提供、「お元気ですかコール」による電話連絡です。この試みを3月から取り組みはじめたところ、「久しぶりに話ができて、楽しかったぁ」「また、はじまったら(オレンジカフェ再開)、嬉しいですね」という声があった。また、自分の体調についても電話で相談してくるなど、日常生活の中での不安を気軽に連絡してくる人が、見られました。時には、地域包括支援センター職員との連携で、生活の支障に早めの対応ができ大事に至らなかったという事例もありました。やはり、常日頃から顔の見えるような関わりを育んできたことが重要だと実感しました。
今後も新たな生活様式を意識し、地域包括ケアの担い手として、地域の方々とのつながりを活かしていきたいです。そして、新型コロナウィルスへの不安によって自粛による弊害としてフレイルの課題、屋内のみの日常生活に伴うマンネリ化による認知機能の低下などを軽減できるよう、積極的な意識を持ちながら新たな生活様式のつながりを引き続き、大切にしたいと思います。